
畳は、畳表・畳床・畳へりという3つのパーツでできています。現在では畳へりのない「へりなし畳」も人気ですが、へりのあるなしも含めて、畳を選ぶ時はこの3つがポイントになるということです。
そして、何よりも大事なのが、自分の目で見て、自分の手で触れてみるということ。畳屋さんには必ず見本を出してもらって、風合いや手触りを確かめましょう。
国産い草の特徴
中国産い草の特徴
い草を織る経糸には、綿と麻の2種類があります。麻の方が強さと太さがあり、たくさんのい草を織ることができるため、高級品に使われることが多いです。
経糸に対して織り込むい草の本数が多いほど、織り目が詰まってきます。目がびっしりと詰まり、厚みがあり、整った畳表は手触りや見た目にも違いがわかり、耐久性も高くなっています。
また、できるだけ長いい草で織られたものは、い草中央の上質な部分をより広く使えているため、高級品とされています。
麻ダブル | 麻糸2本を1つの芯とし、計4本使ったもの。抜群の強度を誇り、織り込めるい草の数も段違いのため、最高級品に使われています。畳床に厚みや強度がないと使用できない場合があります。 |
---|---|
麻綿ダブル | 麻糸と綿糸1本ずつを1つの芯とし、計4本使ったもの。強度抜群で織り込めるい草の数も段違いのため、最高級品に使われています。麻ダブルより、使える畳床の範囲が広くなります。 |
麻引き | 麻糸1本を1つの芯とし、計2本使ったもの。強度のある麻糸のため、多くのい草が織り込めます。 品質の良い高級品の中でも、リーズナブルです。使える畳床の範囲も広がります。 |
綿ダブル | 綿糸2本を1つの芯とし、計4本使ったもの。ほどほどの本数のい草を織り込め、価格と耐久性もほど良いバランスを持った経糸と言えます。 |
糸引き | 綿糸1本を1つの芯とし、計2本使ったもの。あまり多くのい草を織り込めないため、賃貸物件など、一定期間で畳を入れ替える場所でよく使われています。 |
経糸:糸引き
い草の長さ:100cm以上
い草の本数:約4000本
経糸:麻ダブル
い草の長さ:128cm以上
い草の本数:約6000本
実際に自分で購入するまで、あまり気にして見ていなかったという方も多い畳へり。実は色味やデザインが豊富で、素材も化学繊維、綿、麻、絹など多彩です。大きく主張する部分ではありませんが、小さな部分にこそ光るのがセンスというもの。自分らしいものを選んでください。